どうも怒りん坊パパです。
前回、過去問のスケジュールについて、ご紹介しました。
今回は、実際に過去問にどのような順番で取り組むのがいいのかを書いてみたいと思います。
どの学校から始めるか?
「チャレンジ校、実力相応校、安全校などありますが、どの学校から始めるのがよいか?」
ですが、やはり、安全校から始めるのが無難です。
9月の時点では、通常であれば、一通り受験までの学習範囲を身につけ、ようやく、実際の入試問題に触れつつある時期だと思われ、安全校でも、なかなか思うように解けないことがあると思います。
そのため、実力相応校やチャレンジ校の問題を解かせて、思ったように解けないと、
「こんなの絶対無理だぁ」
と思うお子さんも出てくるかと思います。
逆に、「尻に火をつけた方がいい」お子さんには、実力相応校やチャレンジ校の古い年度をやらせるのも1つの手ですが、正直、親の方もショックを受けたりするので、このあたりは、親子の性格などに合わせて、考える必要があると思います。
我が家の場合、自分のいきたい学校の難易度を知ってもらうために、娘っ子も息っ子もそれぞれの志望校の算数を5年生のときに解かせてみました。結果は、2人とも2割~3割でした。当時は、
「こんなの絶対無理じゃん!」
とパパが思っていたのですが、5年生の場合は、まだ1年あるので、なんとかする時間はあります。この時点では、志望校の山の高さを知り、励みにするのがよいのではないかと思います。
ただし、受験校の候補を絞るために実力相応校の相性を見る場合は、少し早めにやった方が後々無駄な取り組みが減ります。
その場合、過去問で合格平均点の高い年度(相対的に難易度の低い年度)をやって、相性の判断をするのがいいと思います。
平均点の低い年度で、相性をみるとなると、難易度が高いために比較したい受験校双方の点差が出にくくなる可能性があり、相性を判断できなくなると思われるからです。
どの科目から始めるか?
我が家では、4科目揃って、過去問を開始しましたが、まだ、全分野の基本が身についていない科目がある場合、科目別に始めるのもありかと思います。
その場合、始めるのは、やはり、国語からがよいと思います。
四谷大塚だけでなく、他の塾でもそうかと思いますが、国語は、4年生から文種(論説文、物語文など)を一通り学びつつ、文章の難易度をあげていくスパイラルなカリキュラムになっていると思われますので、早期の取り組みが可能かと思います。
場合によっては、夏休み前や夏休みに国語を1年分取り組んで、その学校の入試問題における自分の弱点の洗い出しをしておくのがいいと思います。
なぜなら、国語の成績を上げたり、弱点を補強するのは時間がかかるからです。
あとは、社会は、知識問題が中心の学校は、比較的後回しにしてもよいと考えますが、麻布や海城のように特徴のある記述問題が出題される学校の場合は、早めに形式を知り、普段の学習の中でも対策を意識した取り組みができるようにしておきたいと考えます。
<同じ過去問を何度も解くべきか?>
同じ過去問を何度も解くことによって、その学校の発信するメッセージを十分に染み込ませる・・・みたいなことを書かれている方もいらっしゃいますが、怒りん坊パパ的には、同じ過去問を何度も解く必要はないと考えます。
同じ過去問を何度も解くくらいなら、その分、その学校の過去の問題を遡って解いていく方がいいと思います。それでも、学校からのメッセージは受け取れると思います。
ただ、過去問をやった後の解き直しは必須です。
難しい問題、いわゆる捨て問を見極めるためにも、解けなかった問題の解答・解説を読み、再度解くことが必要です。(解けなくても)
解くことによって、
「この問題を入試の制限時間内に解くのは無理だな」
という感覚を身につけ、捨て問の見極める力をつきます。
どの年度から始めるか?
難易度で実施順を決める
どの年度から始めるかですが、学校別対策コースに通っている場合、最新5か年くらいの過去問を解くスケジュールは提示されるため、基本、それに従います。
学校別対策コースで指示がなかったり、家庭でやる場合、最新から3~5年目より古い問題から初めて、最新1~2年分は、過去問対策が身についてきたであろう、12月前後に実施し、より本番に近い最近の入試問題での出来具合をみるようにするといいと思います。
じゃあ、5年目より古い問題のどれから始めるのか?
過去問に載っている合格平均点、合格最低点に着目し、それらの点数が低い年度と高い年度を探します。
単純に合格最低点や合格平均点が低いときは難易度の高い年度と考えられ、また、高いときは、難易度の低い年度とみることができます。
この2年を解いてみることによって、その後の過去問の取り組み年度が変わります。
我が家の息っ子の場合、桐朋の国語が上記に当てはまりました。
桐朋の国語の入試問題は、2018年第2回の国語の合格平均点は、50.9点で難易度が高く、息っ子は30点台しか取れませんでしたが、2019年第2回の合格平均点が67.5点の国語の場合、80点台取れていました。
実際、桐朋は受験しないことにしたので、その後、過去問に取り組みませんでしたが、もし、受験することになっていた場合、次にやる年度としては、国語は、合格平均点が50.7点の2013年(平成25年)を考えていました。
出題形式の変化している年に着目する
上記、合格平均点、最低点での順番以外に取り組むべき年度として、挙げられるのは、出題形式が異なる場合の年度を実施するというものです。
例えば、麻布の算数では、平成18年とそれより前で解答用紙の形式が違います。
平成18年以降では、問題と解答用紙一体型であったのに対し、平成17年以前では、問題用紙と解答用紙が別々になっています。
さらに麻布の理科の平成15年では、大問4が「火山の問題」と「地震の問題」で分かれており、大問自体、どちらかを選ぶ選択式になっています。
また、女子学院の国語では、平成28年~平成25年まで、長文が2題であったのに対し、平成24年より前では、長文3題の出題があったりして、出題傾向に変化がありました。
受験される年に傾向が変わらないとは言い切れませんので、今までの出題形式と異なっても焦らないためにも出題形式の異なる年度に触れておくことをおススメします。
出題形式が変わった年度を調べるには、赤本の解答用紙を最新から過去へみていくとわかります。
苦手科目の苦手分野が出題されている年を探す
赤本には、各科目で「出題分野分析表」というページがあります。
過去問を解いて、難易度的にそれほど高くないのに解けていなかったり、合不合判定テストや週テスト等で苦手とされている分野について、過去問で補強するためにその分野が出ている年度を探して、重点的/優先的に実施する計画をたてます。
我が家の息っ子の場合、渋々の理科が要注意でした。
というのも、渋々の理科は、息っ子の得意な物理の出題がほとんどなく、2019年では、苦手な地学の出題が増えてきていました。
そのため、基本的には、渋々の第2回しかやらない予定だった過去問を最近で地学が出題されている2019年の過去問を取り組むことにしました。
さいごに
今回、我が家の場合の過去問に取り組む順の例とその理由を紹介しました。
過去問の取り組みについては、ネットや塾の先生、雑誌や本にいろいろと情報がありますが、正解は1つではなく、それぞれの家庭にあったやり方を選べばいいと思います。
ただ、過去問に取り組める時間には限りがあり、取捨選択が必要になったとき、今回、紹介した記事が少しでも参考になれば、幸いです。
次回は、実際の過去問を解くことについて、書きたいと思います。
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