こんばんは、怒りん坊パパです。
そろそろ、入試報告会の季節ですね。
人気のある場所や日時の入学報告会は、すぐ予約が一杯になってしまうので、早めの予約がオススメです。。。と思いましたが、今年はコロナウィルス対策の影響で軒並み、入試報告会は中止のようです。
各塾ともに資料でも配布してくれればよいのですが。
今回は、昨年2019年に出席した四谷大塚、早稲田アカデミー、サピックスの入試報告会を資料中心に各塾の報告会の比較をしてみたいと思います。
入試報告会って、何のため?
さて、入試報告会は毎年この時期に行われますが、何のために行われるのでしょうか?
塾側としては、入塾希望者を集める絶好の宣伝機会です。
一番分かりやすい合格者実績をひっさげて、的中した問題や功を奏した自塾の対策など、まさに一年で一番のアピールの日かと思います。
保護者側としては、どんなメリットがあるのでしょう?
正直、問題の的中率は非常に気になるところです。
出題者である中学校側は、的中して合格点を取った生徒に来て欲しいというわけではないものの、やはり、やった問題が出ないより出た方がいいですよね。
実際、何年か前の日能研は、女子学院の国語の出題をドンピシャであてて、合格者数が一時的に増加したとの噂を聞いたことがあります。(すみません、これは自分で現物見て確認したわけではありません)
小学校低学年のこれから塾を選ぶご家庭は、塾選びの指針の一つになると思います。
では、既に通塾されているご家庭は何のために出席するのか?
各塾の資料や説明内容をみながら、考えてみましょう!
四谷大塚、早稲田アカデミー、SAPIX入試報告会の説明資料の構成
まず、各塾の資料、構成をまとめてみました。”-”は、各資料の主な目次になります。
四谷大塚
- 2019中学入試結果分析資料集
-2019年首都圏中学入試の背景01、02
-中学受験に挑む意義
-2019年受験生の志向は?
-2019年最新情報
-2018年合不合判定テストより
-1月入試の状況、2/1~2/4以降の入試状況、午後入試の状況
-主な中学校の入試結果一覧 - 中学入試レポート2019 ~難関校から見た入試問題の傾向~
以下、科目別。
– 全般的な出題傾向
– 主要12校の出題傾向
– 注目の入試問題
– 『ニュース最前線 2018』と入試の時事問題
早稲田アカデミー
- 中学入試を振り返って(中学入試報告会 2019)
-2019年中学入試を振り返る
-国語
-算数
-社会
-理科
-2019年 主要校 入試結果データ - 中学入試問題分析資料2019
以下、男子校、女子校、共学校別。
-出題分野一覧表(算数・国語・理科・社会)
-学校別問題分析(算数・国語・理科・社会) - 「2020年 大学入試改革」その全貌と解説
略 - SUCCESS ROAD 2019 合格者インタビュー
略 - 2019年度 NN志望校別コース 4月開講 パンフレット
サピックス
- 中学受験ドキュメント(&中学入試分析資料集)
-学校別中学受験ドキュメント
(東京男子校:16校、東京女子校:9校、東京共学校:6校、神奈川:10校、千葉4校、埼玉4校、茨城1校、その他2校)
-緊急分析 2019年首都圏中学入試の動向
-速報 主要港の2019年度の入試結果DATA一覧 - 教科別入試問題分析
-算数(出題傾向総括/注目の問題紹介)
-国語(出題傾向総括/注目の問題紹介)
-理科(出題傾向総括/注目の問題紹介)
-社会(出題傾向総括/注目の問題紹介) - 合格力判定資料2019年版
略 - 受験体験記
略 - 親子で歩んだ受験の軌跡
略 - さぴあ 2019年3月号
略
上記以外に入室案内や合格者数パンフレットがありました。
中学入試動向
まずは、中学入試動向について、みてみます。
各塾のそれぞれ、
・四谷大塚「2019中学入試結果分析資料集」
・早稲田アカデミー「中学入試を振り返って」
・SAPIX「中学受験ドキュメント」
にそれぞれ記載されています。
各塾ともに、1都3県の小学6年生の児童数と中学受験者総数、中学校の総定員数の変化のグラフや表があり、息っ子の世代で一番のピークを迎え、徐々に児童数は減っていきます。
当時、この報告資料をみたときには、
「うわぁ、息っ子は大変だなぁ。」
と思ったのを覚えています。
また、3塾ともにWeb出願により前日出願が可能となり、志願者数が読みにくいことの説明がされています。
各塾の資料や説明で特徴的だった内容をみてみます。
四谷大塚
四谷大塚は、合不合判定テストの結果を元に偏差値帯別の志望者数を動向を比較しています。
当時(2018年⇒2019年)では、男子は偏差値55~60の志願者が増加し、女子は60~65の志願者が増加していました。大学付属校も含め、チャレンジ受験が少なくなり、中堅校の難易度上昇の説明がされています。
早稲田アカデミー
次に早稲田アカデミーですが、前年度と比較して、実質倍率の変化が大きい学校の説明がされています。
当時(2018年⇒2019年)の一例ですが、
・市川②女子(9.1倍⇒14.4倍)⇒13.8倍
・本郷③(5.9倍⇒12.8倍)⇒9.5倍
・広尾学園③本科女子(8.5倍⇒11.1倍)⇒5.5倍
・淑徳与野②(2.7倍⇒8.2倍)⇒7.1倍
・城北③(3.5倍⇒6.7倍)⇒5.2倍
これらは、1回目の受験で入学手続きをした生徒が多かったため、2回目以降の合格者数を絞ったことによるものとのことで、2/1、2に確実に合格を確保する重要性を強調していました。
ちなみに上記赤字で2020年を追加しておきました。揺り戻しのある学校もあり、前年度の状況をみて、出願を検討していることが伺えます。早稲田アカデミーでは、この他、付属校に進学した生徒の留年が増えているといった資料にない情報や繰上げ(中堅校の繰上げ数減)といった学校選びの参考になる情報が提供されてました。
サピックス
最後にサピックスです。
サピックスでは、他塾でも説明があった午後の算数1科目入試について、一発勝負で倍率が読みにくいので注意が必要と説明されていました。今年の巣鴨や世田谷学園を想定したコメントだったと思われます。また、志願者の傾向は、過去数年をみて判断するよう、説明がありました。あとは、各学校の志願者傾向について、資料に詳細に記載されています。
ちなみに今年は、麻布も女子学院もそれぞれ、微減、微増でほぼ例年通りでした。
前編のまとめ
最後に前編のまとめです。
「入試動向」における全体概要の説明は、概ね、どの塾も大した差はないですが、これらの各塾の情報により、志望校や併願校を決める際の安全度(言葉を選ばずに言うと、滑り止めになるか?)を検討するのに役立ちます。
差があるとすれば、早稲田アカデミーの説明内容は、よりリアルな声を拾い上げた内容が含まれているように感じましたので、学校選択に迷った際には参考になるのではないでしょうか?
続きは、「【比較】四谷大塚、早稲田アカデミー、サピックスの入試報告会(中編)」でどうぞ。
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