どうも、怒りん坊パパです。
今回は、2019年度の国語編です。
国語については、以前、国語対策の参考書、問題集など紹介しましたが、問題集等でベースを作り、麻布の入試問題の演習をしていきました。
息っ子の麻布受験で、一番力を入れたのが、国語です。
麻布の国語は、物語文1本でなかなか特徴のある出題形式です。
とはいえ、その特徴が長年崩れることがないので、教える方としては、教え易いのかもしれません。
さて、そんな麻布の国語の学校別対策コースやNN麻布について、ご紹介します。
麻布の国語は物語文だけなので、過去問含め、物語文ばかりやることになり、併願校の論説文の対策等が心配になりますが、平日の自校舎の通常授業と併願校の過去問に取り組めば、対応できると思います。
カリキュラムについて
まずは、カリキュラムです。
【四谷大塚】学校別対策コース(麻布)
四谷大塚の学校別対策コースの国語は、全て、過去問でした。
社会同様、麻布の国語の過去問の練習をするには、過去問が最高の素材であり、また、類似問題を塾側で作問するのが難しいということではないかと思います。
【早稲田アカデミー】NN麻布
NN麻布の国語は、攻略テーマ別とでもいうような構成です。
麻布の国語の出題形式に慣れ、記述の問題形式別に重点テーマを置き、学んでいくスタイルとなっています。
問題は、過去問ではなく、個別作成(予想?)問題です。
比べてみると
四谷大塚の学校別対策コースの国語は、とにかく、過去問で練習を積み重ねていくもので、早稲田アカデミーのNN麻布の国語は、攻略法を各回の問題を通して身につけていくようなものです。
ちなみに早稲田アカデミーのNN麻布の国語の土曜特訓は、予想問題(8回分)と過去問(7年分)がブレンドされています。
早稲田アカデミーのNN麻布の国語で、家庭での過去問取組みがどのように指示されていたかは不明ですが、授業で取り組む過去問の年数は、
となり、塾の方針が垣間みれます。
教材の構成
【四谷大塚】学校別対策コース(麻布)
教材ですが、本番形式の過去問問題用紙と解答用紙になります。
解答は、当日配られる解答と翌週、生徒の模範解答と「なぜ、模範解答であるか」の説明が記載されたプリントが配られます。
【早稲田アカデミー】NN麻布
早稲田アカデミーの教材は、問題がB5の冊子となっており、解答用紙が本番同等のA3用紙で、解答/解説がA4別冊となっています。
解答/解説は、両面印刷で6ページくらいとなっています。
あと、参考資料として、「国語の攻略法」という冊子を説明会で頂き、何度も何度も読み返し、さらに、大事なところについては、小さなメモノートに写し、過去問や模試の前にチェックするようにしていました。
冊子の最後に「合格へのストーリー」という実際の成長(合格)の記録は、興味を持って読みました。
他に心情語のボキャブラリーが貧弱であると、相談したら、「頻出の心情語」というプリントを頂きました。
授業ではもっと他にも役立つプリント類は配られていそうです。
比べてみると
社会と同様、教材だけでいうと、早稲田アカデミーのNN麻布の方が参考になりますが、授業も含めると、塾毎の特徴があります。
早稲田アカデミーのNN麻布の解答は、答案に記入する文字の大きさまでわかるように、原寸大の答案用紙に手書きっぽい文字で書かれています。
文字の大きさを整えて書けるようになるのに時間がかかったなぁ。
文字の大きさは、1行に30文字程度とアドバイスを頂きました。
「字の大きさ」を正しい大きさで書けないと、解答として書くべき内容が書けなくなるそうです。
左が当初の字の大きさですが、最初の字が大きく、最後に書きたいことが書けずに字がかなり小さくなっているのがわかります。
右は、過去問など対策をある程度取り組んだ後の字となります。
字はあまり上手でないのは変わりませんが、字の大きさは割とそろってきています。
早稲田アカデミーのNN麻布の指導は、こういうところから始まり、各回のテーマ毎の攻略を学びながら、一問一問どのような意図で何が問われ、どのように答えるべきかが解説されています。
一方、四谷大塚の学校別対策コースの国語は、社会同様、授業ですべてのエッセンスを伝えるスタイルですが、特徴的なのは、生徒の解答の中からいくつかの模範解答を取り上げ、それぞれ、どこがどのようによかったのかを個別に説明してくれているようです。
また、授業で過去問は60分でなく、50分で解き、解答/解説をしていたため、最初の頃は、特に点数は半分もとれないことが多かったですが、後半、慣れて半分以上の点数が取れるようになりました。
この50分で解く練習は、かなり本番で効果的であったようで、本番で時間があまり、見直しまででき、余裕が持てたようです。
ここまでの比較からわかるように、
早稲田アカデミーのNN麻布では、各問題を分類し、それぞれのパターンに応じた答案の型を学ぶのが中心であるのに対し、
四谷大塚の学校別対策コースでは、複数の生徒の模範解答を通じ、良い答案に解説を聞き、多くの解答のバリエーションに触れ、自分の解答を見直すという感じです。
早稲田アカデミーのNN麻布の方が、1つのあるべき解答に近づけていくのに対し、四谷大塚の学校別対策コースは、多くの正解があってもよく、自分の答えを広げていくイメージと感じました。
家庭で採点がしやすいのは、早稲田アカデミーのNN麻布ですね。
学校別週テストについて
国語の四谷大塚の学校別対策コース(麻布)の週テストは、割と麻布の入試問題形式に近い感じです。
ただ、問題の最後に通常授業の中で扱われる知識問題が4点分くらい出題されていましたが、受験直前の最後の3回分くらいは、麻布と全く同じ形式になっていましたので、入試形式に慣れる意味では効果があったと思います。
ちなみに週テストなどは、外部に委託して作成しているようです。
さいごに
国語は、四谷大塚の学校別対策コースを軸としていましたが、早稲田アカデミーのNN麻布の国語は、フル活用させて頂きました。
四科目の中でも国語が一番、早稲田アカデミーのNN麻布を活用させて頂いたと思います。
麻布中学の問題は、たぶん、答えがひとつではなく、人それぞれの答えがあるという前提で出題していると思われます。
その意図に沿った勉強は、四谷大塚の学校別対策コースの方が近いと思いますが、外さない答案を作成するといった意味では、やや画一的な解答になる可能性があるものの、早稲田アカデミーのNN麻布の方が適していると思います。
どちらか1つを選ぶとなると、悩ましいですね。
国語も社会同様、過去問は、学校別対策コースの先生に丸つけしてもらい、自校舎の国語の先生にも同じ問題を丸つけしてもらい、さらに、一部の問題については、NN麻布の先生にも丸つけ/添削をお願いしました。
それ以外は、NN麻布の解説を読んで、最初の方はパパと息っ子で丸つけをし、採点をしていました。
ただ、国語は丸つけする先生によって、あまりにも点数に(誤差レベルを超えた)差が出ますので、正直悩ましいですが、上記の通り、早稲田アカデミーのNN麻布の解答による丸つけは、解説がわかりやすく、採点がしやすかったです。
最終的に息っ子が自分で丸つけをし、NN麻布の国語の先生のように自分の答案に添削をできるレベルになりました。
ちなみに国語の過去問の丸つけは、麻布以外の学校の過去問でも先生によって大きく差が出ましたので、複数の先生の丸つけの中から、一番悪かった点数を採用して合格最低点と比較しました。
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