中学入試の国語の勉強法で参考になったのは?
多くのサイトを見てきましたが、結構、自塾の先生のアドバイスと同じようなものだったり、知っている内容も多く、例えば、
「国語力を伸ばすには子供との会話が必要」、
「音読を必ずする」、
「要約に取り組む」、
「漢字は毎日やる」、
「正答率と自分の持ち偏差値により、テストの解き直し問題を決定する」
などありましたが、「これだ!」というものには、なかなか巡り会えませでした。
で、怒りん坊パパ的に巡り会えたのは、既に参考にされている方もいらっしゃるかもしれませんが、以下のサイトになります。
なお、一番右のサイトは6年生の頃、見つけたものなので、息っ子の5年生時点ではみておらず、参考までに表に載せました。
サイト名 | 中学受験ドクター (個別指導塾ドクター) | 星一徹式ゲリラ中学受験 | 朝日新聞EduA 国語のチカラ ~読解力アップの教科書 |
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URL | 【中学受験専門】個別指導塾ドクター ![]() | 星一徹式ゲリラ中学受験 | 朝日新聞EduA 国語のチカラ ~読解力アップの教科書 |
レベル | 中堅校~最難関 | 難関~最難関 | 中堅校~最難関 |
記事数 | ・「国語ドクター」:9記事(9章) ・「国語-偏差値20アップ学習法-」:12記事(12章) | ・国語力養成講座:41記事 ・絵本読解:7記事 | 17記事 |
概要 | 国語ができない原因を性格的な面や実際の国語の必要な力毎に整理され、それぞれに対して、具体的な取り組み内容がすっきりまとめられています。 | 過去問など、具体的な題材をもとに文種(物語文や論説文など)毎の解き方や、出題形式による問題の解き方などの説明があり、読み応えがあります。 | まだ比較的新しいサイトのようで、記事数は少ないですが、入試問題の分析や、漢字や語句の言語要素の対策等の記載もあり、参考になります。 |
利用の仕方 | 「国語ドクター」、「国語-偏差値20アップ学習法- 」は印刷し、教科書として、予習シリーズの問題や週テストの解き直しの際に見ながら解きました。 | パパが一通り、サイトを読み、「これは読ませたい!」というものをピックアップして、息っ子に読ませてました。 | 6年の頃、学校別対策コースの往復の電車の中で読ませました。 |
中学受験ドクター(個別指導塾ドクター)
ここに辿りついたときは、「やっと見つけた!」という気分でした。
国語に限らず、他の科目や志望校についてもいろいろと参考になる内容はあります。
特に参考になったのは、「国語ドクター:国語の学習法」と「国語-偏差値20アップ学習法- 」の2つになり、現在、無料で参考できます。

それ以外にも参考になるものはたくさんありましたが、この2つに関しては、パパは思わず印刷/ファイリングし、教科書として国語の家庭学習をやる際、常にそばに置いて、息っ子と一緒に事あるごとに開いて参考にしてました。
(ちなみに「国語ドクターの国語学習法」、「国語-偏差値20アップ学習法- 」は、上記、表中のURLのページの一番下にそれぞれリンクがあります)
国語の学習法
「国語の学習法」は、以下の目次から構成されています。
◆はじめに
引用元:中学受験ドクター
◆文章の読み方
◆問題を解く前の四大手順
◆要点の見つけ方
◆本気で成績を伸ばしたい人へ
◆選択問題の解き方
◆国語ができない人
◆家庭でできる工夫
◆記述問題の解き方
それほどの量はないので、1時間もかからず読めてしまうと思いますが、読み切りにしてしまうのはもったいない内容です。
息っ子は、次の「国語-偏差値20アップ学習法-」の教材とともに、問題を解く前に点検読み?をしてから問題に取り組み、解いた後、丸つけしながら解き直しのときに再度、書いてある通りにできているかを点検しました。
何がそこまでいいのかというと、「中心文に線を引く」という内容ではなく、どういうところに線を引くかが具体的に書いてあります。(例えば「要点の見つけ方」に「具定例の直前・直後に線を引く」と記載があります)
更に、各形式の問題を何分で解くか?といったところまで書いてあるので、問題を解くスピード感を養うのに目安になります。
また、「◆記述問題の解き方」に記述ができたほうがいい理由として、「空欄ぐせがつくと向上心が身につかなくなる」という、ドキッとする記載もありました。
国語-偏差値20アップ学習法-
こちらは、上記、国語の学習法の詳細版で、PDFでみることができます。パパと息っ子は、PDFを印刷/ファイリングし、教科書としてこちらをメインに取り組みました。目次は以下の通りです。
序章:国語の成績が全体の足を引っ張っている
引用元:中学受験ドクター
第1章:長文読解(読み方編)/「長くて難しそう。どうしよう?」
第2章:長文読解(解き方編1)例題/「問題で何をきかれているかな?」
第3章:長文読解(解き方編2)例題/「時間内に解けるかな?」
第4章:長文読解(解き方編3)例題/「書き抜きって難しい?」
第5章:長文読解(解き方編4)例題/「記述でパニックにならない法」
第6章:長文読解(解き方編5)例題/「選択問題は多数決で選ばれる?」
第7章:長文読解(論説文)例題/「筆者の考えをゲット!」
第8章:長文読解(説明文)例題/「博士! 実験の結果は?」
第9章:長文読解(物語文)例題/「ももたろうならわかるのに…」
第10章:長文読解(随筆文)例題/「入試では大人気です」
第11章:短歌・俳句 例題/「楽しむことが大切です」
第12章:漢字・語句 例題/「とっておきを教えます」
さて、内容ですが、「序章」で、国語の苦手な内容を細分化し、その1つ1つを克服するといった記載があり、それ以降の章で、それぞれの国語ができない原因の対策を実施していく構成になっています。
全ての章の説明を書くと、非常に長くなってしまうので、いくつかピックアップして紹介します。
1章では、塾の先生の指摘で言うところの「読むスピードが遅い」の対策を中心に具体的なポイントが書かれています。
1つは「出会った問題から解く」といったものです。これは、娘っ子が自身で最終的にたどり着いた解き方で、本文を読みつつ、傍線部等に差し掛かったら、設問を読み、問題を解くやり方です。これで、娘っ子は、後半空白!を削減することができました。
女子学院の国語は、比較的これが通用すると思われます。(ただ、娘っ子は国語が得意だったわけではないので、しのげるレベルにはもっていけたという感じです)
「出会った問題から解く」の次の段階としては、文章を読むスピードを上げるために「力を入れて読むところ、力を抜いて読むところ」、即ち「緩急をつけて読む」といった方法を「七人の戦士」といった線を引くべきポイントとして、説明されています。
この「七人の戦士」は、しばらく、息っ子と合言葉のようにお互い、言い合って考えて思い出すレベルから身体に染み付くレベルまでしつこく振り返りました。
3章「時間内に解けるかな?」では、「漢字・語句(1問10秒程度)」、「選択問題(1問1分以内)」、「記述問題(1問5分以内)」など、それぞれ1問あたりの制限時間が記載されています。
この時間に関する記載は他にみかけませんでした。この時間配分についての考え方は、麻布の国語の過去問対策でも参考になり、麻布の国語の仕上げに役立ちました。(麻布入試問題用にアレンジ。例えば、記述は1行1分など)
あと、同じ3章で、的外れな答えを書かないようにするための枠作りの説明があります。慣れれば、枠を書かなくても的外れにならないのですが、息っ子とは、枠作りについて「わかった」だけでなく、「身体が動く」まで練習しました。
9章では、物語文の記述(心情)についての解き方の指南があります。これもABCの3つの枠を作って、解いていく方法が書いてあり、参考になります。
C(=心情)を最初に書き、B(=その心情になった理由・きっかけ)、A(=字数調節)の順に仕上げていくことが説明されています。
更にその心情の探し方についても記載されています。ちなみに6年のNN麻布では、この辺りを更に詳細に解き方の説明があります。
中学受験ドクターの授業でも同じく、より詳細で具体的な方法の授業があるのではないかと思われます。
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