怒りん坊パパです。
息っ子と一緒に麻布の理科対策を進める中で、過去の入試問題から麻布中学がどのような生徒を求めているのかを考えてみました。
過去問について
まず、問題の形式や内容をさらっと見てみましょう。
40点満点で合格に必要な点数は靴のサイズ(25点前後)と言われています。
ちなみに算数と国語に必要な点数は60点満点中、体温(36点)と言われています。
特徴的なのは、あるテーマに基づいた長いリード文の出題。
何かと話題になるテーマの問題が出題されます。
有名な問題は、H25のドラえもん!
昨年はコーヒー。その他は、ニホニウムやエアコンの仕組み、息っ子が受けた今年の試験では、「うなぎ」、「スイーツ」が出ました。
塾の教材には、なかなか出てこない題材が多いので、対策を考えにくいかもしれません。
じゃあ、これらに有利になる生徒はどのような子供でしょうか?
麻布の理科が求めている生徒像
有利な取り組みを考える前に、麻布の理科では、どんな生徒を求めているのかを考えてみたいと思います。
怒りん坊パパが、過去問を一通りみて感じたのは、普段の生活でちょっとした事象やモノについて、
と疑問に思ったり、解明したりしようとする好奇心のある子供達にきてほしい。
と、一見、どこの学校でもそういう子供を求めているんではないの?と思うかもしれませんが、
ここで一つのポイントは、「普段の生活で」というところです。
知識として、好奇心の答えを学ぶことはできますが、麻布では、勉強で習得した知識以外に求めているのは、いつまでも覚えている、夏休みに行った「海の思い出」と同じレベルの記憶、経験で身についたものだと怒りん坊パパは考えています。
だから、教科書にも出てこなさそうなテーマが出題されるのではないかと考えています。
もちろん、あの長いリード文を楽しんで読み、その中から問題のヒントを読み取る読解力を持った生徒にも来て欲しいと思っているはずです。
麻布の入試問題は、受験生への授業
怒りん坊パパと息っ子は、全ての早稲田アカデミーの麻布模試とその際に開催される保護者向け説明会に出席したのですが、その保護者説明会で、
「麻布の入試は、受験生に向けての麻布の授業です。」
と説明がありました。
ここで、また一つ、大事なことがあります。
と、親、子供、それぞれの動機があると思います。
でも、合格して学校に通い出して、一番長く時間を費やすのは、言うまでもなく、授業です。
ですので、過去問が「解ける/解けない」、「わかる/わからない」に関わらず、麻布の問題を解いてて、「楽しいかどうか?」が、とても大切な要素、相性だと感じました。
少しでも「楽しい」と感じてるならば、現時点の模試の結果が悪くても、今後、伸びていく可能性があると思いますし、麻布に向いてると思います。
ただ、理科の苦手な子供もいると思います。
その場合、他の3教科で一つでも同じように「解いてて楽しい!」と思える教科があるかどうかです。一つも「解いてて楽しい!」と思える科目がないのであれば、はっきり言うと、志望校の再考した方がいいです。
これは、塾の授業においても同じです。
息っ子によれば、早稲田アカデミーのNN麻布の授業は「楽しい」、四谷大塚の学校別対策コースの授業は「厳しい」と言ってました。(どちらがいいかは、ここでは問題としません)
確かに早稲田アカデミーのNN麻布の理科は雑学討論会など、わかりやすく子供の興味を楽しく引き出す工夫をしてくれたりします。
ただ、
「四谷大塚と早稲田アカデミー、どっちが合格のためになりそう?」
と尋ねると、
「どっちも同じぐらいかなぁ」
というのが、息っ子の意見です。
(早稲田アカデミーのNN麻布と四谷大塚の学校別対策コースの比較は、別記事でそのうち書きます)
息っ子は、四谷大塚の麻布の学校別対策コースに通い続けたのですが、なぜ、楽しい早稲田アカデミーをメインにしたい!と言わなかったのでしょうか?
いくつかの理由はあると思いますが、理由の一つは、
「麻布の入試問題そのものを解くのが楽しかったから」
です。
入試問題自体を解くのが楽しかったので、塾の楽しさや厳しさは二の次になっていたようです。
(怒りん坊パパの考える)麻布の求めている生徒像がなんとなく浮かび上がってきました。
麻布の入試問題を好奇心を持って楽しく解ける生徒です。
好奇心を持った子供に育てるには?
じゃあ、好奇心って、どう育てるの?ということになるかと思います。
それは、よく言われていることにはなりますが、子供が幼い頃から疑問に持つ
「なぜ、どうして?を摘み取らない」
ことです。
子供は、誰しも
とか、不思議に思っていることがあると思います。
その時、両親はどうしてますか?
正直、
「パパ(ママ)もわからないなぁ。」
とか、
「忙しいから、後にして」
とかで済ませたい衝動に駆られましたが、
怒りん坊パパは、知ってても、知らなくても、極力、
「ちょっと、Google先生で調べてみようか?」
と言って、パソコンやスマホを貸したりして、調べ方を教えてあげました。
(ママは、理科が得意なので、その場で教えてあげていました。。。)
ここでのポイントは、調べてあげるのではなく、調べ方を教えてあげることです。
忙しい時は、
「今度、本屋さん(図書館)に行って、本を探しに行こう!」
と答えるようにして、実際、本屋に行き、子供が選んだ本を買ってあげました。
なんとか頑張って、最初の何回か対応してあげると、そのうち自分で調べたり、本を探したりするようになります。子供自身が自分で行動起こすようになるまで、付き合ってあげるのが望ましいです。
このようなやり取りは、たいていのご家庭は小学3年生か4年生くらいまででしょう。
また、
「いや、ウチの子供は、そんな好奇心のカケラも見当たらないんだけど」
「いや、もう好奇心を摘み取った後なんだけど?」
というご家庭もあるかもしれません。
そんなご家庭はどうすればいいのでしょうか?
続きは、「麻布中学の理科でオススメの対策」でどうぞ。
まとめ
最後にまとめです。
- 麻布の理科の入試問題は、長文のリード文があり、特徴的なテーマ問題が出題される。
- 普段の生活の中で好奇心で得た経験や知識をもった生徒が有利であると思われる。
- 麻布の入試問題は、受験生に対しての授業である!(by早稲田アカデミー)
- その授業を楽しむことができる、好奇心をもった生徒を望んでいる。(多分)
- 好奇心を育むのは、小さい頃からの両親の対応が必要である。
合格への道筋の正解は1つではありませんが、お役に立てれば幸いです。
「麻布中学の理科でオススメの対策」へ続きます。
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