【中学受験】赤本徹底比較!!声の教育社と東京学参

女子学院 過去問入試準備
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どうも、怒りん坊パパです。

 四谷大塚では、10月くらいから過去問をやるように指導されますが、9月の学校別対策コースによっては、もう少し早めに取り組むところもあります。

 赤本の最新版は、毎年5月~6月くらいに販売になるので、売り切れになることはあまりないとは思いますが、第一志望校については、腕試しをする時間があるかもしれないので、夏休み前くらいには揃えておきたいですね。

 そんな赤本ですが、メジャーなところでいうと、2社、「声の教育社」と「東京学参」から販売されています。その2社を娘っ子時代のH29年度用の赤本(少し古いですが)で比較してみましたので、参考にして頂ければと思います。

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入試問題掲載年数

 まずは、掲載年数です。

 御三家などは、2社とも同じですが、その他の学校では、総じて「東京学参」の方が掲載年数が多いです。

過去問声の教育社東京学参
女子学院H29年度用10年10年
豊島岡女子H29年度用4年(計11回分)7年(計17回分)
浦和明の星H29年度用4年(計8回分)7年(計14回分)
浦和明の星2021年度用4年(計8回分)5年(計10回分)

 ただ、最新の浦和明の星をみてみると、「声の教育社」は変わらず4年分で、「東京学参」は5年分と、「東京学参」の掲載年数が減っており、「声の教育社」の掲載年数に近くなってきています。豊島岡女子も最新の「東京学参」では5年分のようで、「東京学参」のメリットが薄まっています

 赤本の値段ですが、H29女子学院の当時の値段は、東京学参が2200円で、声の教育社が2600円でしたが、最新版では、2社ともに2600円でした。東京学参が値上がりしましたね。

国語の問題文掲載

 娘っ子が国語があまり得意でなかったため、

「国語は多くの問題を解かせたい!」

と考えていました。そのため、パパが過去問で一番気にしていたのは、国語の問題文掲載有無です。著作権の問題で赤本に掲載されていない本文があります。

【掲載されていない国語の本文】

過去問声の教育社東京学参
女子学院H29度用・H23大問2・H23大問2
・H28大問2
豊島岡女子H29度用・H23第3回大問1
浦和明の星H29度用(そもそも4年分なので、H23の掲載無)・H23第1回大問1
・H23第2回大問1

 娘っ子の場合、国語重視の過去問選びだったので、浦和明の星は、そもそも掲載年数の多い「東京学参」にしました。

 同じ理由で、豊島岡女子学園も「東京学参」を購入したのですが、購入後、塾より「声の教育社を買うように」と言われ、「声の教育社」も購入し、女子学院と豊島岡女子は、2冊ずつとなってしまいました。。。

女子学院の国語の問題文掲載について

 一番、予想外だったのは、著作権の問題で掲載できない文章が出版社で異なっていたということでした。
 そもそも、女子学院の赤本は、難易度の分類がついているのがいいと「東京学参」の赤本を買ったのですが、H23とH28の問題が著作権の問題で掲載されていませんでした。「声の教育社」で掲載されていないのはH23のみです。
 前年の問題が記載されていないのは、ショックで、「声の教育社」も買いました。

 国語の過去問で演習を重視したい場合、掲載年数と著作権による問題文未掲載を確認する。
 ⇒東京学参は、HPで掲載有無を確認できます。

推定配点

 過去問で、気にするのは、過去問をやった結果の点数が

「合格者最低点に届いているか?」

「合格者平均点に届いているか?」

になるのですが、そもそも採点の元となる推定の配点はどうなっているのでしょうか?

【推定配点の違い】
 以下の表は、推定配点の違う箇所の一覧です。点差は、同じ問題を間違えたとき、どちらが、より失点となるかを表しています。
 例えば、女子学院のH28の国語大問1-1の「-1<0」は、その問題を間違えたとした場合、「声の教育社」では、-3点となりますが、「東京学参」では、-2点となり、「声の教育社」の方が失点が1点大きいことを表しています。

過去問科目声の教育社点差 東京学参
女子学院
H28
算数
(±0)
大問2:
求め方4点、答え4点
大問2:8点
国語
(±5)
大問1-1:3点
大問1-5:2点
大問2-3-(1):2点
大問2-10-(1):2点
大問2-12:2点×2
大問3:2点×4
-1<0
0>-1
0>-1
0>-1
0>-2
-4<0
大問1-1:2点
大問1-5:3点
大問2-3-(1):3点
大問2-10-(1):3点
大問2-1:3点×2
大問3:1点×4
社会
(±7)
大問1-1:2点×2
大問1-3:2点×4
大問1-11-(1):2点
大問1-11-(2):2点
大問2-7-(1):1点
大問2-8:1点
大問2-10-(1):2点
大問2-10-(3):2点
大問3-2-(1):1点
大問4-7:1点
0>-2
-4<0
-1<0
0>-1
0>-1
0>-1
-1<0
-1<0
0>-1
0>-1
大問1-1:3点×2
大問1-3:1点×4
大問1-11-(1):1点
大問1-11-(2):3点
大問2-7-(1):2点
大問2-8:2点
大問2-10-(1):1点
大問2-10-(3):1点
大問3-2-(1):2点
大問4-7:2点
理科
(±8)
大問1-1-(2):2点×4
大問1-2-(1):2点×2
大問1-2-(2):2点
大問2-1:2点×4
大問4-6-(2):1点×5
-4<0
0>-2
0>-1
-4<0
0>-5
大問1-1-(2):1点×4
大問1-2-(1):3点×2
大問1-2-(2):3点
大問2-1:1点×4
大問4-6-(2):2点×5
豊島岡女子
H28
第1回
算数違いなし違いなし
国語違いなし違いなし
社会違いなし違いなし
理科違いなし違いなし

 豊島岡女子学園については、学校側から全て公開されているので、当たり前ですが、全科目同じです。(もはや推定配点ではないですね)

 女子学院については、合格最低点、合格者平均点等も公表されていませんので、参考となるのは塾の情報のみとなりますが、子供がやった過去問の採点結果が赤本の推定配点によって、最大で20点変わる可能性があります。

 まあ、実際、上記表の推定配点が異なる箇所を全部間違うことはないと思われるので、20点差まではいかないと思いますが、5点前後は変わる可能性があるのではないかと思います。

 何が言いたいかと言うと、学校公表の配点が出ていない学校については、合格最低点も合格者平均点もプラスα追加した点数を目標にしといた方がよいのではないかということです。

 ちなみに、算数については、配点のブレがほとんどないので、算数の過去問の結果はそのまま信じてよいかと思います。

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